2013年06月03日

北方領土視察で感じたもの

自由民主党の領土に関する特命委員会で、2日間にわたり北方領土を視察した。
根室市の納沙布岬から知床自然遺産の羅臼町まで。
視察とともに2日間にわたり様々な方々と意見交換をした。

元島民の方から、あらためて当時体験した厳しい歴史を聞かせていただいた。
元島民の平均年齢は79歳になった。「元気なうちに墓参りをしたい」という声は胸に刺さった。
漁業の現実は深刻だ。豊かな海の根室海峡ではjロシアのトロール船が操業を繰り返す。平成元年には10万トンを超えていたスケトウダラの漁獲高は、今では1万トン程度。彼らには資源管理の考えが通じない。
夜の街に出てみたらスナックは繁盛していて、なんかうれしかった。JRが廃線となった道東の地で商工会を盛り上げようとする仲間も頑張っている。

老いも若きも一生懸命生活している。
歴史の体験や学んだ歴史に縛られず、前を向いて歩いている。
合理的に主張するべきは主張して、でも自分の足元をしっかりと見つめている。
いつも「その先」を見つめ、行動する姿勢だ。

もとより領土の問題は地域の問題ではない。
国家が解決すべき課題。
だから、私たち一人ひとりの国民が我が事として関わる必要がある。
政治を動かす国民の関心と意見が不可欠だ。

納沙布岬からわずか3.7㎞の貝殻島も、羅臼から望む大きな国後島も、あいにくの天候で霧にかすんで見えなかった。
けれど、この「霧」を晴らすことが政治の役目だと実感した。

雪が残り、桜が満開の羅臼町から、梅雨の合間で海水浴も楽しめる沖縄に戻った。
その気温差約20度。
この国は縦に長いね。

北方領土視察で感じたもの




Posted by miyazakimasahisa at 18:00│Comments(1)
この記事へのコメント
日々お疲れさまです。長丁場ですから、緩急をつけて楽しく活動してください。北方領土はしたたかなロシア外交との戦いですからたいへんです。
話し合いでは解決は無理、戦って奪い返すか金で買うかです。領土とはそういうものです。それゆえ日々の守りがいかに大切かを啓蒙するべきです。
経済的にロシアが危機に瀕したときこそねらい目でです。常にその機会をうかがいつつ、一気に買いにはしることでしょう。ウインウインの関係はあり得ません。国家間は厳しい戦いの連続です。
Posted by 伊東主夫 at 2013年06月03日 18:46
 
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